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ラボ型開発(ODC)とは?なぜラボ型はオフショア開発の主流になっているのか?

01/12/2021

ラボ型開発(ラボ型契約 / ODC)とは?


ラボ型契約とはオフショア開発における契約形態の一つで、完成物の納品というプロジェクトベースの従来の開発方法とは異なり、期間ベースでエンジニアというリソースをいわば貸し出す、という契約形態のことです。ODC=Offshore Development Center(オフショア開発センター)とも呼ばれます。

オフショア開発には2種類の契約形態があります。

一つは請負契約(受託開発)、もう一つがラボ型開発(ラボ型契約)です。

 

 

請負契約(受託開発)


  • 請負契約とは、プロジェクトベースで海外のベンダーに製品の開発工程をすべて委託する契約のことです。

受託開発は従来のオフショア開発の主流でした。

初めに海外のベンターに要望をしっかり伝えて、要件を明確に定義した後、海外ベンダーは作成された仕様書に沿って設計、開発、実装、テストまでを行い、納期までに成果物を納めるという形を取ります。

「こういう物をいついつまでに完成させたい」という案件がベースになっていて、ベンダーは必要な人数だけでメンバーを編成し、決められた期限までに、クライアントが発注した仕様・要件に基づいて、開発から納品までを全て請け負います。

「ウォーターフォール型」開発とも呼ばれ、水が上から下に落ちるように、上流の工程から下流の工程へ、一方通行に進み、後戻りができません。基本的に途中で仕様変更をすることができないため、最初にしっかり時間をかけて要件を定義して、設計、実装、テスト、納品までを行う必要があります。

 

  • ラボ型契約(ラボ型開発 / ODC)

一方ラボ型開発(ODC)とは、期間とエンジニアの人数ベースで行う契約のことをいいます。

ある一定の期間(半年~1年)海外のエンジニアを確保して自社専属のチームとして編成し、開発を行っていきます。中長期に渡って海外エンジニアを自社のリソースとして用いることができるのが特徴です。

主に「アジャイル型」(俊敏な、すばやい)と言われる開発方法が取り入れられていて、はじめから仕様を固めてしまわず、「計画、設計、実装、テスト」までの工程を小さい(1週間~1ヶ月)単位で繰り返し、途中で仕様変更があっても柔軟に対応することができます。

プロダクトの完成がゴールではなく、リリース後の修正、保守、メンテナンスなども行っていきます。

契約期間内であれば複数のプロジェクトにエンジニアをアサインすることも可能です。

 

 

ラボ型開発のメリットは?


オフショア開発を行っていく上で、ラボ型契約にはどのようなメリットがあるのでしょうか。大きなメリットを3つ取り上げたいと思います。

 

  • メリット①優秀なエンジニアを一定の期間、自社のチームとして確保できる

日本は現在少子高齢化に伴い、深刻なエンジニア不足という問題を抱えています。そのため、どこの企業もエンジニアの採用に苦労していて、今後はさらに状況が厳しくなると予想されています。

ラボ型契約は、一定期間エンジニアを自社のチームとして確保するという契約のため、開発案件が定期的にあるのに自社の人材リソースが足りない企業の場合、ラボ型契約にはエンジニア不足解消という大きなメリットがあります。

請負型契約の場合、プロジェクトごとの契約になるので、エンジニアを他のプロジェクトにアサインすることはできません。しかしラボ型契約の場合は、必要に応じエンジニアを別の案件にもアサインすることも可能です。そのように優秀なエンジニアを低単価で自社のチームとして確保しておけます。

一時的に開発ラインを増強したいときなどにも、短期間だけ雇用するのは困難ですが、ラボ型開発なら期間限定で必要なときだけ柔軟にリソースを増やすことができます。

このようにラボ型開発は、雇用に伴うコストやリスクを解消することができます。

 

  • メリット②仕様の変更も柔軟に対応できる

ラボ型開発は、プロジェクトの途中で仕様の変更が生じても、柔軟に対応することができます。

請負型開発は、基本的に仕様変更に応じることができません。仕様変更する際には別途契約を行う必要があり追加の費用が発生することになりますが、ラボ型契約の場合は契約期間内であればそのコストは掛かりません。

ラボ型開発では最初に仕様を固めてしまわずに、開発しながらスムーズに仕様変更を行っていくことができるため、何度もテストを繰り返しながら開発していくアプリやAIなどの開発では利便性があります。

先程の項目で触れた、完成工程を少単位で回していく「アジャイル型開発」を行っていくため、チームを編成すればすぐに開発に取り掛かることができ、リリースを早く行なってユーザーの反応を見ながら改良・修正していくことが可能です。

 

  • メリット③ノウハウを蓄積できる

請負型開発の場合は、プロジェクトごとに単発で新しいチームを編成するため、完成品が納品されるとチームは解散になり、ノウハウが溜まっていきません。

しかし、ラボ型開発の場合、プロジェクトが終了しても、契約期間中エンジニアは自社専属のチームとして仕事を続けるため、仕様やノウハウが蓄積されていき、品質や開発スピードが向上していきます。

 

 

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